アルミニウム
A1050
A1050とは99.5％以上がアルミ成分で、いわゆる純アルミと呼ばれている材料です。加工性、耐食性、溶接性、表面処理性に優れていますが、強度が低いため構造材には適していません。
アルミ材料の中ではかなりやわらかい材料ですので、少々削りにくさを感じることもあります。
- 用途
- 反射板、装飾品、放熱材等
特性
| 質別 | 耐食性 | 切削性 | 食割れ性 | 成形性 | ろう付性 | 溶接性（ガス） | 溶接性（アルゴン） | 溶接性（抵抗） | 鍛造性 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| H24 | A | D | A | A | A | A | A | A | － |
物理的性質
| 質別 |
導電率
(20℃, IACS,％) |
熱伝導率
(25℃、kW/(m・℃)) |
線膨張係数
(20～100℃×10-⁶) |
縦弾性係数
(×1000Kg/kgf/mm²) |
比重 |
溶解温度範囲
(℃) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| H24 | 61 | 0.56 | 23.6 | 7.00 | 2.70 | 646〜657 |
主な含有成分と組成（単位: %）
| Si | Fe | Cu | Mn | Mg | Cr | Zn | Ga, V, Ni, B, Zr等 | Ti | その他(個々) | 合計(個々) | Al |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 0.25以下 | 0.40以下 | 0.05以下 | 0.05以下 | 0.05以下 | - | 0.05以下 | V: 0.05以下 | 0.03以下 | 0.03以下 | - | 99.50以上 |
A1050の商品ラインアップ
弊社では下記 1 種類の取り扱いがございます。
| 板 |
|
|
特性の表記について
・良好なものから順にA～Dの4ランクに区分けしています。AおよびBのものは実用上ほとんど問題がありませんが、CおよびDのものには何らかの対策が必要か、あるいは制約条件に注意を要します。
・成形性、ろう付性、溶接性がDの場合、一般的にそれらの施工を行わない方がよいとされています。
・切削性は良好なものから順にA～Eの5ランクに区分けしています。Aは切屑処理が容易で、ランクが下位になるほど切削速度などの条件の制約が厳しくなります。