アルミニウム
A1070
A1070とは純アルミ系の材料で99.7%以上がアルミ成分の材料です。アルミニウムは純度が高くなるにつれて強度が低くなります。溶接性、熱伝導性、電機伝導性、表面処理性、成形加工性に優れています。
高純度のアルミであることから耐食性はアルミ合金の中では最良です。
- 用途
- 反射板、照明器具、溶接棒等
特性
質別 | 耐食性 | 切削性 | 食割れ性 | 成形性 | ろう付性 | 溶接性(ガス) | 溶接性(アルゴン) | 溶接性(抵抗) | 鍛造性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
O | A | D | A | A | A | - | - | - | - |
物理的性質
質別 |
導電率
(20℃, IACS,%) |
熱伝導率
(25℃、kW/(m・℃)) |
線膨張係数
(20~100℃×10-⁶) |
縦弾性係数
(×1000Kg/kgf/mm²) |
比重 |
溶解温度範囲
(℃) |
---|---|---|---|---|---|---|
O | 62 | 0.56 | 24.0 | 7.00 | 2.70 | 646〜657 |
主な含有成分と組成(単位: %)
Si | Fe | Cu | Mn | Mg | Cr | Zn | Ga, V, Ni, B, Zr等 | Ti | その他(個々) | 合計(個々) | Al |
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0.20以下 | 0.25以下 | 0.04以下 | 0.03以下 | 0.03以下 | - | 0.04以下 | V: 0.05以下 | 0.03以下 | 0.03以下 | - | 99.70以上 |
特性の表記について
・良好なものから順にA~Dの4ランクに区分けしています。AおよびBのものは実用上ほとんど問題がありませんが、CおよびDのものには何らかの対策が必要か、あるいは制約条件に注意を要します。
・成形性、ろう付性、溶接性がDの場合、一般的にそれらの施工を行わない方がよいとされています。
・切削性は良好なものから順にA~Eの5ランクに区分けしています。Aは切屑処理が容易で、ランクが下位になるほど切削速度などの条件の制約が厳しくなります。