アルミニウム
A5083
A5083は溶接構造用のアルミ合金です。実用比熱処理合金の中で最も強度の高い耐食合金で溶接構造に適する。5000系の中で高いMgの含有量を有しています。耐海水性、低温特性も良い。
- 用途
- 船舶部品、車輌部品、低温用タンク、圧力容器
特性
質別 | 耐食性 | 切削性 | 食割れ性 | 成形性 | ろう付性 | 溶接性(ガス) | 溶接性(アルゴン) | 溶接性(抵抗) | 鍛造性 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
O | A | D | B | B | D | C | A | B | - |
物理的性質
質別 |
導電率
(20℃, IACS,%) |
熱伝導率
(25℃、kW/(m・℃)) |
比重 |
溶解温度範囲
(℃) |
---|---|---|---|---|
O | 29 | 0.28 | 2.66 | 574〜638 |
主な含有成分と組成(単位: %)
Si | Fe | Cu | Mn | Mg | Cr | Zn | Ti | Al | その他 |
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0.40以下 | 0.40以下 | 0.10以下 | 0.40-1.0 | 4.0-4.9 | 0.05-0.25 | 0.25 | 0.15 | 残部 |
特性の表記について
・良好なものから順にA~Dの4ランクに区分けしています。AおよびBのものは実用上ほとんど問題がありませんが、CおよびDのものには何らかの対策が必要か、あるいは制約条件に注意を要します。
・成形性、ろう付性、溶接性がDの場合、一般的にそれらの施工を行わない方がよいとされています。
・切削性は良好なものから順にA~Eの5ランクに区分けしています。Aは切屑処理が容易で、ランクが下位になるほど切削速度などの条件の制約が厳しくなります。