アルミニウム
A2017
A2017とは、切削加工性、強度に優れた熱処理型のアルミ合金で、ジュラルミンと呼ばれています。銅を含んでいるため高い強度があり、鍛造することも可能です。ただし、耐食性、溶接性にはやや劣ります。銅を含むアルミは加工性がやや劣る傾向にあります。
- 用途
- 航空部品、油圧部品、シャフト等
特性
質別 | 耐食性 | 切削性 | 食割れ性 | 成形性 | ろう付性 | 溶接性(ガス) | 溶接性(アルゴン) | 溶接性(抵抗) | 鍛造性 |
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T4 | D | B | C | C | D | D | B | B | - |
物理的性質
質別 |
導電率
(20℃, IACS,%) |
熱伝導率
(25℃、kW/(m・℃)) |
線膨張係数
(20~100℃×10-⁶) |
縦弾性係数
(×1000Kg/kgf/mm²) |
比重 |
溶解温度範囲
(℃) |
---|---|---|---|---|---|---|
T4 | 34 | 0.13 | 23.6 | 7.40 | 2.79 | 513〜640 |
主な含有成分と組成(単位: %)
Si | Fe | Cu | Mn | Mg | Cr | Zn | Ga, V, Ni, B, Zr等 | Ti | その他(個々) | 合計(個々) | Al |
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0.20から0.8 | 0.7以下 | 3.5から4.5 | 0.40から1.0 | 0.40から0.8 | 0.10以下 | 0.25以下 | - | 0.15以下 | 0.05以下 | 0.15以下 | 残部 |
特性の表記について
・良好なものから順にA~Dの4ランクに区分けしています。AおよびBのものは実用上ほとんど問題がありませんが、CおよびDのものには何らかの対策が必要か、あるいは制約条件に注意を要します。
・成形性、ろう付性、溶接性がDの場合、一般的にそれらの施工を行わない方がよいとされています。
・切削性は良好なものから順にA~Eの5ランクに区分けしています。Aは切屑処理が容易で、ランクが下位になるほど切削速度などの条件の制約が厳しくなります。