アルミニウム
A5056
A5056とは、A5052にマグネシウムを添加し、強度と切削性を向上させた材料です。切削加工により表面が美しく仕上がります。陽極酸化処理性とその染色性に優れています。
- 用途
- 光学部品、高圧ボンベ、電子部品等
特性
質別 | 耐食性 | 切削性 | 食割れ性 | 成形性 | ろう付性 | 溶接性(ガス) | 溶接性(アルゴン) | 溶接性(抵抗) | 鍛造性 |
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H34 | A | C | C | A | D | A | A | A | - |
物理的性質
質別 |
導電率
(20℃, IACS,%) |
熱伝導率
(25℃、kW/(m・℃)) |
線膨張係数
(20~100℃×10-⁶) |
縦弾性係数
(×1000Kg/kgf/mm²) |
比重 |
溶解温度範囲
(℃) |
---|---|---|---|---|---|---|
H34 | 27 | 0.26 | 24.3 | 7.20 | 2.66 | 568〜638 |
主な含有成分と組成(単位: %)
Si | Fe | Cu | Mn | Mg | Cr | Zn | Ti | Al | その他 |
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0.30以下 | 0.40以下 | 0.10以下 | 0.05~0.20 | 4.5~5.6 | 0.05~0.20 | 0.10以下 | - | 残部 | - |
特性の表記について
・良好なものから順にA~Dの4ランクに区分けしています。AおよびBのものは実用上ほとんど問題がありませんが、CおよびDのものには何らかの対策が必要か、あるいは制約条件に注意を要します。
・成形性、ろう付性、溶接性がDの場合、一般的にそれらの施工を行わない方がよいとされています。
・切削性は良好なものから順にA~Eの5ランクに区分けしています。Aは切屑処理が容易で、ランクが下位になるほど切削速度などの条件の制約が厳しくなります。