アルミニウム
A7075
A7075は超々ジュラルミンと呼ばれておりアルミ合金中最高クラスの強度を持つ材料の一つです。使用環境によっては耐食性、応力腐食割れに留意する必要があります。A7072とのクラッドにより耐食性は改善されますがコストは高くなります。
- 用途
- 航空部品、スキーストック
特性
| 質別 | 耐食性 | 切削性 | 食割れ性 | 成形性 | ろう付性 | 溶接性（ガス） | 溶接性（アルゴン） | 溶接性（抵抗） | 鍛造性 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| T6511 | C | B | C | D | D | D | C | B | D |
物理的性質
| 質別 |
導電率
(20℃, IACS,％) |
熱伝導率
(25℃、kW/(m・℃)) |
比重 |
溶解温度範囲
(℃) |
|---|---|---|---|---|
| T6511 | 33 | 0.31 | 2.80 | 477〜635 |
主な含有成分と組成（単位: %）
| Si | Fe | Cu | Mn | Mg | Cr | Zn | Ti | Al | その他 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 0.40以下 | 0.50以下 | 1.2-2.0 | 0.30以下 | 2.1-2.9 | 0.18-0.28 | 5.1-6.1 | 0.20以下 | 残部 | Zr+Ti:0.25以下 |
A7075の商品ラインアップ
弊社では下記 2 種類の取り扱いがございます。
| 丸棒 |
|
|
| 丸棒(センタレス) |
|
特性の表記について
・良好なものから順にA～Dの4ランクに区分けしています。AおよびBのものは実用上ほとんど問題がありませんが、CおよびDのものには何らかの対策が必要か、あるいは制約条件に注意を要します。
・成形性、ろう付性、溶接性がDの場合、一般的にそれらの施工を行わない方がよいとされています。
・切削性は良好なものから順にA～Eの5ランクに区分けしています。Aは切屑処理が容易で、ランクが下位になるほど切削速度などの条件の制約が厳しくなります。